アウトランダーPHEVのオプションを検討するとき、カタログや試乗だけではわからないことがあります。
「それって実際に使ってどうなのか」
我が家はP Executiveパッケージを選び、納車から約1週間が経ちました。今回はその中から特に印象的だった4つのオプション・機能について、正直な感想をレポートします。
① HUD(ヘッドアップディスプレイ)|未来感と実用性を両立した神オプショ
フロントガラスに情報が浮かぶ感動

HUDはフロントガラスに走行情報を投影する機能だ。表示される情報はシンプルで、以下の3つに絞られてます。
- 法定速度と実際の走行速度
- ナビ使用時:次の曲がり角までの距離と方向
- マイパイロット使用時:設定速度・車線状況・前走車の有無
初めてHUDを使ったとき、正直に言うと感動した。目の前のフロントガラスに情報が浮かび上がる体験は、まるで攻殻機動隊の公安9課の一員になったような未来感を感じました。
演出だけじゃない、本当に使える
しかしHUDの真価は演出ではなく実用性にあります。表示される情報量がちょうどいい。必要最小限に絞られ、デザインもシンプルで、ちらっと視界に入れるだけで状況を把握できます。
これだけあればナビ画面をわざわざ見る必要がなくなる。視線は常に前を向いていられるので、安全運転にも直結します。
マイパイロットとの組み合わせが特に優秀
マイパイロットは速度維持だけでなく、緩やかなカーブでも自動でハンドル操作して白線内を維持してくれる機能だ。高速道路では文字通り「何もしなくていい」状態になります。
だからこそ、現在どういう状況にあるかをドライバーが把握し続けることが重要になります。その役割をHUDが担ってくれます。マイパイロット×HUDの組み合わせは、便利さと安全性を両立した非常に正しいソリューションだと感じました。
まだ使いこなせていない機能もあると思うが、間違いなく付けてよかったオプションの筆頭です。
② パノラマサンルーフ|家族5人乗りには特に価値が高い

「最初の頃だけ開けて飽きる」は本当か
パノラマサンルーフは、「最初だけ開閉して飽きる」と言われることの多いオプションです。それでいてリセールバリューを上げるほど人気でもある、少し不思議な存在です。
私が実際に使ってみて考えてみましたが、確かに1人や2人で乗る場合はそれほど必要性がないかもしれません。しかし我が家のように家族5人で乗る場合、話は全く変わってきます。
5人乗りには圧倒的な開放感
大人2人+子供3人で3列シートを使うと、車内はそれなりに人が密集しています。そこにサンルーフの開放感があることで、空間の印象が大きく変わるのです。2列目、3列めの人に視界に空が見えるので、車内の閉塞感が圧倒的に小さくなるのです。
車酔い対策にも効果的
我が家では長男(8歳)が車酔いしやすい。閉め切った車内の空気で気分が悪くなることが多かったのだが、サンルーフを少し開けるだけで車内の空気が一気に循環してくれます。横の窓をそれほど開けなくても換気できるため、風切り音も最小限に抑えられます。
さらに便利なのがチルト機能。
雨の日でも天井を少しだけ傾けて開けることができ、雨が入らない状態で換気ができます。これは使ってみるまで気づかなかった地味に便利な機能の一つです。
③ YAMAHAプレミアムサウンド|BOSEとは全然違う、上質なホームオーディオの感覚

P ExecutiveはDynamic Sound Yamaha Ultimate
P ExecutiveパッケージにはYAMAHAの最上位グレード「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」が標準で搭載されています。下位グレードでもオプションで選択できるので、ぜひ検討してほしい逸品。
BOSEとの違いを正直に言う
車のサウンドシステムといえばBOSEが有名だ。しかしBOSEはどちらかといえば重低音ズンズン系のやんちゃなイメージが強い。YAMAHAのサウンドシステムはこれとは全く異なります。
一言で表すならYAMAHAは、「上質なホームオーディオがそのまま車に乗ってきた」感覚です。中高音の音域が伸びやかに広がり、空間に音楽が広がっている感覚を味わえます。
音楽のジャンル別に向き不向きを考えると、こんなイメージ。
| 音楽ジャンル | 向いているシステム |
|---|---|
| ヒップホップ・HOUSE・EDM | BOSE |
| POPミュージック・ボーカルもの | YAMAHA |
| クラシック・ジャズ・空間系 | YAMAHA |
EVの静粛性との組み合わせが最高
ただ良いオーディオを搭載しただけではないのがアウトランダーPHEV。EV走行時の静粛性と徹底した防音設計が、音楽の聴こえ方をさらに引き上げています。エンジン音のないEV走行中に音楽を流すと、まるで静かなリスニングルームにいるような体験を味わえます。
これはYAMAHAサウンドとEVの組み合わせでしか生まれない体験だと感じました。
④ 回生ブレーキ(パドル操作)|省エネ走行が楽しくなる、EVならではの機能

6段階で調整できる使いやすさ
アウトランダーPHEVの回生ブレーキはステアリングのパドルで操作し、B0〜B5の6段階で強さを調整できます。数字が大きいほど回生ブレーキが強くかかり、発電量も増えます。
日産リーフとの比較で感じた制御の良さ
以前、日産リーフに乗ったことがある。私が乗ったリーフの回生ブレーキは強さを調整する機能はなく、基本的に発電重視の強い設定に固定されていました。運転に慣れていないとアクセルを緩めるたびに回生ブレーキが強くかかり、前につんのめるような挙動で乗り心地が気になりました。
一方のアウトランダーPHEVはB5にしてもそれほど急激に強くなることはありません。回生ブレーキの制御が非常に滑らかで、徐々に効きが強くなるため、乗り心地は全く悪くなりません。
ちなみに我が家では私がB2〜3、妻がB3〜4を標準としています。乗り方の癖によって好みが分かれるようですが、どちらの設定でも同乗者が不快に感じることはありません。
省エネ走行が「楽しい」に変わる
発電量がメーターにリアルタイムで表示されるため、信号手前で積極的に回生ブレーキを使う「省エネ走行」が楽しくなるのもメリットの一つ。ゲーム感覚で燃料を節約しているという実感が得られます。
特に坂道を下るときは積極的に使うことをおすすめ。緩い下り坂ならB3〜B4、急な下り坂ならB5など、回生ブレーキを使ってスピードをコントロールすれば、通常のブレーキの負担を減らし、かつ効率よく発電できます。
ワンペダルモード(e-Pedal)は上級者向け
なお、アクセル操作だけで発進から停止まで行うワンペダルモード(イノベーティブペダルオペレーションモード)も搭載されています。こちらは回生ブレーキの強さが非常に強く、アクセルを緩めるとすぐに車体が止まってしまうほど強い。前につんのめる感じはリーフに通じるものを感じました。かなり強い。
ペダルをセンシティブにコントロールする技術が必要で、慣れるまでは少し難しい。まずはパドル操作の回生ブレーキに慣れてから、一人で特訓してから人を乗せることをおすすめします。激坂の下りでは、回生ブレーキのB5で物足りないときがあるのでそんな時に使うと良いかなと思いますが、ボタンなのでパッと切り替えられないのでB MAXなどパドルで操作できたら良かったかも。
まとめ|4つのオプション評価
| オプション | 満足度 | 特におすすめな人 |
|---|---|---|
| HUD | ★★★★★ | 全員におすすめ |
| パノラマサンルーフ | ★★★★★ | 家族乗りが多い人 |
| YAMAHAサウンド | ★★★★★ | 音楽好き・POPやクラシックを聴く人 |
| 回生ブレーキ | ★★★★☆ | EV走行を楽しみたい人 |
P Executiveパッケージは、電動パノラマサンルーフ以外は、標準で含まれているため、コスト面でも非常に合理的な選択だと感じました。電動パノラマサンルーフも掛けたコスト以上にリセールバリューが上がるとも言われていますので、気になる人はつけても損は感じないと思います。
グレード・オプション選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。



