アウトランダーPHEVで車中泊はできるのか。
購入を検討している人や、納車後に活用方法を広げたい人にとって気になるポイントだと思います。
結論から言うと、アウトランダーPHEVは普通に車中泊できます。
実際に車中泊してみると、想像以上に快適で「これは使える」と感じました。特にEVバッテリーでエアコンや電源も使えることは、一般的なガソリン車にはない大きなメリットです。
一方で、実際に使ってみて初めて分かる注意点もいくつかありました。
この記事では、アウトランダーPHEVでの車中泊について、実体験をもとに以下の内容を詳しく解説します。
・実際に寝てみた感想
・快適に感じたポイント
・注意点
・必要な装備
これから車中泊を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
アウトランダーPHEVは車中泊できる?結論

アウトランダーPHEVは、大人2人であれば問題なく車中泊が可能です。
2列目までシートを倒すことで、ほぼフラットなスペースを確保できます。完全に真っ平らというわけではありませんが、マットを敷けば十分に快適に寝られるレベルです。
短期間の車中泊や、1泊程度の利用であれば不満を感じることはほとんどありません。
室内スペースとフラット性

アウトランダーPHEVは3列シートSUVですが、車中泊で使う場合は主に2列目までを倒してフルフラット状態にしてスペースを作れます。
シートを倒した状態はほぼフラットになりますが、2列めの背もたれ部分はやや斜めに上がっているのでそちらを頭にして寝るのがおすすめ。
若干の段差や凸凹感があるので、快適に寝るためにはマットの使用が前提です。
横幅は十分にあり、大人2人並んでも窮屈さは感じません。
実際に使ってみた感覚としては、「カプセルホテル2つ分くらいの広さ」に近いイメージです。
大人と小さな子供2人でも寝れると思います。

1列目の助手席もヘッドレストを外せばフルフラットにできます。
運転席からのフラットエリアへの移動も簡単にでき、カーナビ操作やエアコン操作へのアクセスも良くなるのでおすすめです。
助手席フラット部分にも小学生の子供1人は寝れるので、頑張れば大人2人+子供3人でも車中泊できるかもしれません。今度試してみようと思います。
大人1人は運転席で仮眠というのが現実的かもしれませんが。
実際に車中泊で寝てみた感想
3月某日に朝6時集合のイベントがあり、実際に車中泊をしてみましたが、
感想としては、「普通に寝れた」というのが正直なところです。
外気温は4〜5℃で、吐く息が白くなるくらいの寒さでしたが、エアコンは最初につけて暖かくなったら消した状態でも、マットと寝袋で十分暖かく朝4時まで寝ることができました。
特に良かったのは静かさです。EVモードであればエンジンが動かないため、エアコン使用時も車内は非常に静かで、周囲にも気を使わずに過ごせます。
また、外部からの光を遮るシェードを使えば、ほぼ個室のような空間になります。車内とは思えないほど落ち着いた環境で過ごすことができます。
フルフラットエリアは身長制限あり。

フルフラットエリアの奥行きは大凡160cmくらいになります。(2列目を一番後ろにした状態)
1列目との間に隙間が25cm程度できているので、そのまま寝ると身長178cmの私は頭が落ちてしまいます。
ただ、この隙間を高さのある収納コンテナやスツールで埋めることで、マットも綺麗に置けて眠ることができます。
アウトランダーPHEV車中泊のメリット
1.EVバッテリーでエアコン使用可能

アウトランダーPHEVの最大のメリットは、EVバッテリーでエアコンやナビ・LEDなどの車内電装を使用できるところです。
エンジンを起動しなくても、エアコンを稼働させられ、カーナビでテレビやラジオ、音楽を楽しみ、車内LEDで本を読む。など、ネットカフェレベルの居住空間を手に入れることができます。
エンジン音がないため、夜間でも周囲に配慮しながら快適に過ごせます。
住宅街やキャンプ場でも安心して使える点は大きな強みです。
2.AC100Vコンセント(最大1500W)

アウトランダーPHEVにはAC100Vの電源コンセントが搭載されており、最大1500Wまで使用可能です。
電子レンジや電気ケトル、ドライヤーといった家庭用家電も問題なく使えます。
ただし、合計で1500Wまでという制限があるため、高出力の家電を同時に使用することはできません。
コンセントは2列目中央とラゲッジの右の2箇所あります。
3.CHARGEモードで充電して到着すれば、エンジンを使わず一晩は過ごせる

車中泊をする際は、EVモードでバッテリーを消費するわけですが、アウトランダーPHEVはCHARGEモードがあり、目的地に到着する前までに、バッテリーを回復させておくことができます。どこかで充電しておくといった手間もありません。
動くカプセルホテルとして、どこでもいつでも、自分だけのホテルがある。そんな安心感がアウトランダーPHEVの魅力の一つです。
特に緊急時などにはガソリンさえあれば、電力も家庭用11日分程度まで使用可能なのは、PHEVならではの魅力です。
車中泊で感じた注意点と解決方法
アウトランダーPHEVで車内泊をする際には、ただ駐車してそのまま寝ればOKというわけではないことがわかりました。
いざ、駐車場に停めて、車内を整えはじめようとするといくつかの違和感がありました。それらの解決方法についても調べたのでまとめておきます。
注意点1. 車中泊でバッテリーを使いたい → READY+EVモードにセット

車中泊の際、夏や冬などエアコンや電源コンセントを使うためには、アウトランダーPHEVをREADY状態にしておく必要があります。
私は電源を入れておけば全て使えると勘違いしていたのですが、通常通りブレーキを踏んでPOWER ONにしてモニターにREADYと表示させる起動を行わないとエアコンや電源コンセントからの給電はできません。
さらに、EVモードにしておくことも重要です。エンジンが勝手に作動し、アイドリング禁止の場面でNGになったり、そもそもガソリンを消費してしまうので勿体無いです。
車中泊するときは、「READYにして、EVモードボタンを一回押す。」
これでまずは準備完了です。
2. 接近警戒音を消す方法 → 運転席シートベルト装着

さて、次に違和感があるのは、READY状態+EVモードにしたあと、シートベルトを外して、ドアを開けると「ファーンファーン」という接近警戒音が鳴り始めます。これは周囲の人たちへの警戒とともに、ドライバーに電源ONのままですよ。というお知らせのために鳴らしているようです。
最初はモーター動いてんのか?と思いましたが、違いました。この接近警戒音はじんわりうるさくて、中にいても気になるし、周囲の人に迷惑になること間違いありません。
この接近警戒音を消すのは簡単でした。
「運転席のシートベルトを装着すること」
これで消えます。
ファーンファーンから解放された上に、エアコンや電源が使えて、安眠することができます。
3. ヘッドライト・それ以外のライトを消す方法 → ライトOFFを1.5秒保持

さて、READY状態にすると、当たり前ですが、車のライトがつきます。
そのままでは周囲にかなり迷惑ですし、バッテリーも無駄に消費してしまうので消す必要があります。
右のレバーにライトOFFがあるのですが、これを使ってもヘッドライトは消えますが、車幅灯や尾灯、ナンバー灯は点灯したままなのです。
これらのライトも消す方法も初見ではわかりませんでしたが簡単です。
「ライトスイッチをOFFの位置で約1.5秒保持すること」
で完全に消灯できます。
4.EVモードでもエンジンがかかる問題 → CHARGEモード バッテリー80%残を目指す

さて、これらの準備を行えば後はすることは特にありませんが、EVモードでもエンジンがかかってしまうことがあります。
バッテリー残量が少なくなってしまった場合です。
そこで、一晩車中泊を予定している場合は、CHARGEモードで最大の80%くらいまでバッテリーを充電した状態にして到着することがおすすめです。
ただ、エアコンを全力で使わなければ、それほど消費しないので春・秋などはそれほど必要なく、また、冬は寝袋などで暖かく過ごせます。
特に必要になるのは「夏」。夜でも蒸し暑くエアコン使用量が多くなるので、バッテリー容量は最大限80%くらい目指しておくと安心です。
CHARGEモードでは、バッテリー残量80%以上になると充電ができなくなるので、その後はSAVEモードで目的地に到着するのが良いでしょう。
車中泊に最低限の必要な装備・アイテム
車中泊を快適にするためには、いくつかの装備・アイテムを用意しておくと安心です。
以下の4つがあれば、基本的な車中泊環境は整います。
①マット(段差対策)

フルフラット状態でも、車内には凹凸があるため、マットを敷くことをおすすめします。
アウトランダーPHEV専用の車中泊マットなどもありますし、キャンプする方は普段使用しているマットで問題ないでしょう。収納面と寝心地を考えるとインフレータブルマットがおすすめです。
おすすめマット
幅52cm厚さ5cmで段差や隙間を解消してくれるマットです。2枚並べることもできるのでフルフラットエリア全面にひくこともできます。
キャンプでも併用しやすいのでおすすめです。
寝袋(防寒対策)

マットの上にそのまま寝るよりは寝袋を用意することで快適さは格段に上がります。布団でもいいんですが収納面とキャンプとの併用を考えると寝袋がおすすめ。車中泊の移動中は丸めて片付けます。
3月に初めて車中泊をしましたが、外気温は5度以下で寒かったのですが、この寝袋一枚で十分暖かくてエアコンはつけませんでした。
ファミリーキャンプ用の寝袋ですが、羽毛ではなく化繊にしました。
羽毛は軽くてあったかいのですが、水に弱い点がデメリットで、化繊であれば水に濡れても乾かせば機能が回復するので連泊にも使えますし、車なので軽さはそれほど必要ないという判断です。
③コンテナボックス(収納+簡易テーブル)

車中泊の小物を入れておくコンテナボックスです。
電気ケトルとコーヒーセットなど、車中泊の彩りを作る道具・小物を入れたりしておくのに便利です。
また、上面に木の板がはまっていてテーブル代わりに使えるものはとても便利でした。足場にもなるのでルーフキャリアの荷物の出し入れなどにも使えます。
私が購入したものは、さらに3列目使用時でもラゲッジにピッタリハマるサイズのコンテナボックスです。
アウトランダー7人乗りモデルでの正解出してしまいました。

このピタリ賞はなかなかありません。3列目シートを使用したままコンテナ2つ置き、さらに上に物を乗せやすくなるので結構荷物積めます。

想像以上に積み込めました。
これだけでキャンプできそうな感じですが、あとテーブルなども必要なので、ルーフボックスを導入する予定です。
またテントも今回は登山でも使えるようなウルトラライト系ですが、ファミリーキャンプ用の2ルームテントなども運びたくなると思うので、その場合は椅子などをルーフボックスに移せば問題なくキャンプ道具を運べそうです。
④全窓対応サンシェード

車中泊で寝ているあいだの目線隠しやライトなどの遮光、そして断熱などの目的のため、全窓のサンシェードを用意するのも必要です。
私が買ったのはアウトランダーPHEV専用で各窓にピタリとハマるサンシェードセットAmazonしか売ってませんでした。
フロントは別のものを用意しました。
これがサイズピッタリで、マグネット付きなので、紐で縛るなどの手間もなくワンタッチで装着可能。
捻って収納もできるので割とコンパクトにまとまる優れものでした。

また、2層構造になっていてジッパーを開けると、メッシュにもできるので、窓を開けて風を通すことも可能です。
このアイテムもアウトランダー専用としておすすめです。
まとめ|アウトランダーPHEVは車中泊に向いている
アウトランダーPHEVは、静音性・電源性能・室内空間のバランスが良く、車中泊に非常に向いている車です。
以上の手順を理解しておけば、より快適に安全に車内泊ができます。
「普段使い+車中泊」という使い方をしたい人にとっては、アウトランダーPHEVは非常に満足度の高い1台だと感じました。



